BONNOU THEATER

ツイッターやってます(@bonkurabrain)。煩悩を上映する場。連絡先:tattoome.bt@gmail.com

「沖縄」とは誰なのか…『遠いところ』

約一年ぶりの更新ですね!(年始に『LAMB』評を書いたのですが、言いたいことありすぎて下書きのまま放置してます。適当にいつかアップします。) 今年も御多分に洩れずほぼ映画を見れていません! 月一本見れるといい方。だがその一本がハズレだと最悪な気…

原発推進施設『アリス館志賀』潜入レポート~不思議の国に迷い込んだらそこは原発でした~

住んでいる地域のディープな施設を巡る。個人的にはこれを「ディープ・ツーリズム」と読んでいる。これまで北陸唯一のポルノ映画館『駅前シネマ』最終日に潜入した話などを書いてきた。 jzzzn.hatenablog.com jzzzn.hatenablog.com 今回潜入したのは、石川県…

民衆は叫び続ける!!~クレーム解放区③~

現在私が住む石川県は県知事選の真っ只中である。一体誰が当選するのか全く予測がつかない。県民の持つ1票が文字通り結果に直結しているのだ。まさしく今こそ県民は声を上げるべきだ! 「民衆たちの声」を聞ける身近な場所、それはショッピングモールの「お…

『必然と創造』〜濱口竜介監督『偶然と想像』〜

最近いろいろあってやっと映画を見直す時間を作るように務めはじめた。 濱口竜介監督の『偶然と想像』を見たので少し感想を書いておこうと思う。(新作映画をこのブログで取り扱うのは初めて?) (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ©NEOPA…

「路上」からの叛逆 小林勇貴監督『奈落の翅』

金沢21世紀美術館のシアター21でカナザワ映画祭2021が開催された。 https://www.eiganokai.com/event/filmfes2021/kanazawa/index.html より引用 私は諸事情によってほぼ参加できていないのだが、開催前に「これだけは見なければいけない」という神の啓示を…

「無償の愛」と「血」という呪い 角田龍一(金星宇)監督『血筋』

先日アマゾンプライムで配信されていた角田龍一(金星宇)監督の『血筋』を見たのだが、これがとんでもない作品だった。 https://indelible2020.com/ より indelible2020.com 血筋 Amazon この作品の噂は実は前から聞いていて、2019年のカナザワ映画祭『期待…

【情報求ム】「西浦なかよし会」を探しています

2013年ごろ韓国に行ったとき、京畿道安山市の多文化村特区という場所に行ったことがある。 安山市は韓国有数の移住者の街だ。 多文化村というだけあって、さまざまな国の人たちが安山には集まっている。 私が訪れたときは、ストリートでいろんな国の人たちが…

今こそ動物で吟じる時!!

「子どもが大きくなったら段々と楽になるよ」とか言ったやつは誰だ。子どもが生まれて2年程経つが、子育てに関わる疲労度は軽減されるばかりか、増加してる感じだぞ。書きたい記事とか読みたい本があっても、朝早めに起きてやろう⇒俺よりも早起き昼寝したと…

民衆の歌に耳を傾けろ!!!〜クレーム解放区②〜

近所のスーパーにボムされた数々のクレームたちを紹介しています。

今こそ市民の声を聞け!!〜クレーム解放区①〜

まだまだコロナも収まることなく、政府の対応を見ていると、表題の通り私たちが声を上げることはめちゃくちゃ大事だなあと思わされます。 まあそれとは全く関係ないのですが、このコロナの影響でスーパーに買い出しに行くのも一苦労という感じですね。 私は…

【短編映画】高橋洋の『夢の丘』がやばい怖かったから観てほしい

駅前シネマの記事がプチバズり気味で嬉しいです。もっと駅前シネマのことが広まれ! jzzzn.hatenablog.com jzzzn.hatenablog.com 最近は子育てもあってか、映画を見る気力が全然沸かない。 アマプラとかにも加入しているが、もう全く見ておらずで本当にもっ…

「写ルンです」を使って町の看板を撮影している Shoot A Billboard!!

「写ルンです」を使って町の看板を撮影してみました。

北陸唯一のポルノ映画館「駅前シネマ」最終日に潜入した話 後編

前回の記事の後編です。まだ読んでない方は前編をどうぞ。 jzzzn.hatenablog.com 場内に入ってみると、かなり年季の入ったスクリーンと客席が目に飛び込んできた。 駅前シネマの場内(iPhoneで撮影) ちなみに最終日に上映していたのは以下の3本(ちなみに駅…

北陸唯一のポルノ映画館「駅前シネマ」最終日に潜入した話 前編

前回の記事から1年弱経ってしまった。 プライベートでドタバタな日々を過ごしていたため、ブログを書く方にエネルギーを注ぐことができなかった。 少し落ち着いてきたので、ぼちぼちブログの方も適当に再開していこうと思っています。 さて、今回は北陸唯一…

街の中華をディグれ!『道(a.k.a 未知)の中華』〜カナザワ映画祭2019番外編2〜

カナザワ映画祭2019の期間中、一番困ったのは食事だった。まず名古屋駅は人が多すぎる。川崎に長いこと暮らしていて、ひとごみなんて当たり前だったが、金沢に引っ越してきてからは人がいない心地よさに慣れてしまったため、名古屋駅のごった返しかたは頭が…

カナザワ映画祭2019『田舎ホラー超大全科』参加レポートその2(5月1日)

前回(カナザワ映画祭2019『田舎ホラー超大全科』参加レポート(4月30日) - BONNOU THEATER)に引き続き、今回は5月1日のレポート。 4月30日は全て見終わったあと、「ファッキャ」ことファーストキャビンで夜を過ごし(ファーストキャビンに宿泊してみたら墓守…

ファーストキャビンに宿泊してみたら墓守になった~カナザワ映画祭2019番外編~

前回の記事の番外編(カナザワ映画祭2019『田舎ホラー超大全科』参加レポート(4月30日) - BONNOU THEATER)として、人生で初めてカプセルホテルに泊まってみた話。私は環境が変わってしまうとあまり熟睡できないタイプである。そのため、自分の睡眠の質など…

カナザワ映画祭2019『田舎ホラー超大全科』参加レポート(4月30日)

今年もこの時がやってきた。 私が愛してやまない「カナザワ映画祭」。全く知らない土地金沢に引っ越してきた私に最高の娯楽を与えてくれたイベントである。これまでいくつかのレポートを書いているのでそちらもよければ読んでほしい。 jzzzn.hatenablog.com …

感動ポルノ?ふざけんな。『聲の形』

この間実家に帰ってダラダラしていると、テレビの録画リストの中に『聾の形』という映画が入っているのを発見した。そういえば昨年地上波だかで放送するとかなんとかで話題になっていたことを思い出したので、見てみることにした。ちなみに原作は読んでいな…

川崎の「リアル」と「リアル」の先にあるもの〜漢 a.k.a GAMI『ヒップホップ・ドリーム』〜

中学校の頃から、文化祭で同級生がケツメイシを歌っていたり、学校にとあるラッパーがやってきて、運命的な出会いをするということもあった。昔からヒップホップに対して興味があった。高校生になるタイミングで神奈川県川崎市、もっと言うとその中でも「デ…

金沢飯について語らせろ<中華料理 梅梅>

『牯嶺街少年殺害事件』は何度でも見返したい作品だ(ただ『恐怖分子』の方が好きかもしれないが…)。 この映画では、透明なガラスの茶器に入れたお茶を飲んでいるシーンが良く出てくる。うちの妻はその茶器が欲しいと探し回っているが、なかなか見つからな…

2018年印象に残った映画を挙げておく

今年も無事に開けて何より。 しかし、今年の年末年始はバタバタと忙しく、予定も大幅に変更してやっと乗り切ったという感じ。とりあえずは一息。 ツイッターでは、年末から「2018年映画ベスト」的なハッシュタグでいろんなツイートが流れてきて、正直見るの…

『斬、』境目に立たされる

寒くなってきたなあ。 この季節になると菊地成孔の音楽を聴きたくなってくる。 realsound.jp このインタビューを読んでいると、いかにしてフェティッシュ抜きでフラットな状態で映画について語るのか、素人ながら非常に考えさせられる。そもそも映画をどのよ…

ZINE作りを考え始めた

ここ最近、もっとアウトプットできるものはないかと考えているのだが、このブログの記事とかも交えつつ、ZINEでも制作しようかと思い始めた。 ただ、コンセプトがなあ。 映画レビューをダラダラ書いてるだけのZINEとか手に取ってもらえなそうだしなあ〜…。 …

世界カンニング大全!『バッド・ジーニアス』

この記事を読んでいる人たちはカンニングに手を染めたことがあるだろうか? 私はある。 これ以上は言わないが、それも幼いときばかりではない。 みなさんはカンニングしたことがあるだろうか。 そんなあなたにオススメな映画『バッド・ジーニアス』。 https:…

日常へ回帰するということ『ムーミン谷の彗星』

金沢は春から秋にかけて毎週イベントをやっているのが良い。 まあしょぼいのから雰囲気が素敵なものまでさまざまである。 この間の土日には「秋の空」というイベントが開催されており、いろいろなテントで、金沢にあるおしゃれショップたちが出店していた。…

sleep is the cousin of death的世界『アイズワイドシャット』

スタンリーキューブリックの遺作、アイズワイドシャットは一体私達に何を投げかけるのか。現実と幻想は紙一重であるという世界に私達は生きているのである。

【雑考】文化や文脈の欠落の先にあるものは

私はすでに地元と言ってもいいであろう川崎を離れて4年になる。 私が住んでいた当時から「カワハロ」なるものは開催されていたが、参加したり、見に行ったりしたこともなかった。 こっちに越してきてから、LIP’Sプレゼンツ『ロッキーホラーショー』が上演さ…

家族は結局他人と他人の集合体にすぎない『フレンチアルプスで起きたこと』

『フレンチアルプスで起きたこと』を見たのだが、これまた見ていて息の詰まる2時間を過ごした。 7月4日(土)公開『フレンチアルプスで起きたこと』予告編 家族4人でスキー旅行にやってきた家族が人工的に発生した雪崩が迫ってくることから、家族関係が歪…

これがフィクションへの答えだ!『鏡の中の戦争』

カナザワ映画祭『世界陰謀論大会』にてクーロン黒沢氏の『鏡の中の戦争』を鑑賞した。ただただ、謎の太った漢(敢えて漢と表記する)君塚正太がインタビューで語る様子を永遠と見る映画なのだが、この君塚正太の経歴がものすごいのである。 鏡の中の戦争【予…