BONNOU THEATER

ツイッターやってます(@bonkurabrain)。煩悩を上映する場。連絡先:tattoome.bt@gmail.com

街の中華をディグれ!『道(a.k.a 未知)の中華』〜カナザワ映画祭2019番外編2〜

カナザワ映画祭2019の期間中、一番困ったのは食事だった。まず名古屋駅は人が多すぎる。川崎に長いこと暮らしていて、ひとごみなんて当たり前だったが、金沢に引っ越してきてからは人がいない心地よさに慣れてしまったため、名古屋駅のごった返しかたは頭がクラクラした。

お昼時になると、どの店ももう人人人。

まず、そもそもなのだが、名古屋名物は食べる価値あるのかという問いが私の中にはある。何というか、金沢だったら魚介!広島だったら牡蠣!レモン!大阪だったら粉もん!名古屋なら、、、味噌カツ!!!!名古屋だけ他とは違くねーか?

台湾ラーメン!!!手羽先!!!!!あんかけナポリタン!!!!!!!!!名古屋名物って、自然発生的に生まれたものっていうより、どうしても人工的なイロモノ感があるんだよな。味噌カツ食べるならトンカツ食べに行きます…ってなるんだよな。

 ただ、最初はやはり「名古屋飯」を堪能しなければ!というある種の強迫観念から、到着した昼からお店を探していたが、どこも大行列。矢場とんなんて、並んでるのが恥ずかしくなるくらいの行列。。。見事に昼食難民。映画の時間も迫っているため、名古屋飯を食べれずに何故か悲しい気持ちになりながら泣く泣くコメダ珈琲へ。辛うじて名古屋感を演出。f:id:jzzzn:20190509213515j:image
f:id:jzzzn:20190509213528j:image映画監督の小林勇貴氏も見事に昼食難民。

https://twitter.com/supertandem/status/1123109061656842240

 

『華明閣』

1日目の映画も終わり、何か食べるかあ…と思いながら、宿泊していた例のファーストキャビン(ファーストキャビンに宿泊してみたら墓守になった~カナザワ映画祭2019番外編~ - BONNOU THEATER)の方へ向かって歩いていると、、、中華料理屋を発見!!!しかもなかなかいい雰囲気。いい雰囲気とは、ホラー感がやばい。薄暗すぎる。外見が汚すぎる!その店の名は『華明閣』。入店してみると、中国人形がショーケースの中にズラリ。床はマリオとかの氷のステージばりにツルツルしている。店内も外観と同じく小汚さがやべえ!これはいい…!
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ただこの店、夜もセットメニューをしており、ラーメンとチャーハンで780円!!安すぎる。貧乏旅行にはありがたすぎる。そして何より、私はチャーハンが大好きなのだ。そして、期待通りのしっかりと人を安心させてくれる味…!!!ここで俺の何かが目覚めた。

気がつけば次の日の昼にも来ていた…。f:id:jzzzn:20190509213525j:imageこちらは台湾ラーメンとチャーハンのセット!830円くらいだったような。台湾ラーメンは一応食べておこうと思って食べてみたが、まあお店が悪いというより、なるほどこんなもんかという印象。

中国料理 華明閣 (カメイカク) - 名古屋/中華料理 [食べログ]
なみにこの店の裏手にファーストキャビンがあったのだが、一回通った時、従業員がトランクス丸出しで着替えてた。尚良し!

ここからはもうチャーハン熱が止まらない!名古屋飯なんていらねえ!!!!チャーハンを食わせろ!!!!米を炒めろ!!!!!!

 

『平和園』
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2日目の夜も中華を求めて歩き回る。こちらはシネマスコーレ近くの中華料理屋。『華明閣』は割と店内に中国の大衆食堂感が溢れていたが、この店は理想的な街に根付く中華料理屋という感じ。すごく安心できる雰囲気である。
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チャーハンと餃子を注文。カウンターに座ったのだが、めちゃくちゃにカウンターが狭い!その狭さもまた懐かしさがあっていい。お店も地元の人たちがたくさんおり、チャリンコに乗ったおばちゃんも、出かけてたついでに寄ったよーといった感じでご来店。
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味はもう抜群すぎる。これだよこれえ!!!俺が求めていたチャーハン!!!!うますぎる。チャーハンは食べてると涙が出そうになる。「米を炒める」このシンプルな作業の中には夢が詰まりすぎている。ちなみにここは、駅西銀座という通りにあるのだが、この通りには無料Wi-Fiも飛んでおりその辺もすげーと感じた。また、帰るときに知ったのだが、『平和園』はシネマスコーレのスポンサーもしているらしい。ここは見つけて正解だった。映画祭に参加してた人たちも結構行ってたみたいですね。

平和園 - 名古屋/中華料理 [食べログ]


『中華料理 富士』
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こちらは、シネマスコーレからさらに進んだところにある中華料理屋。参加3日目のお昼に訪問。ここもこれまでの場所とは違って、街に根付いた中華料理屋の雰囲気を携えつつ、上品な内装に。中国人のグループがお昼を食べていた。接客は、とてもお淑やかなマダムがしてくれて、中華料理屋には似つかわしくないくらいの上品さであった。

f:id:jzzzn:20190509213508j:imageそしてこちらでもチャーハンを注文!ここのチャーハンは550円と激安!
f:id:jzzzn:20190509213502j:imageしかも何が凄いかって、付け合わせはザーサイ!ザーサイ好きの私にはたまらなすぎる!!!そして中の具にはちゃんと焼豚が使われている!!!!最高〜。
f:id:jzzzn:20190509213456j:image餃子も小ぶりながら味わい深かった。

 

今回、昼食難民になったことから、街の中華巡りをしてみたが、本当に新しい発見で面白かった。高級中華や気取った意識高い店ではなく、誰もいない通りにポツン…と立っている中華屋にこそ、その街が凝縮されていて、「ひとがいる」と感じた。そして、どのお店もチャーハンの味が違う。。。

チャーハンの味は街の味なのだ。

それこそストリート、『道(a.k.a 未知)の中華』の醍醐味。

 

これはやめられねえ。次は金沢の中華屋を巡らないとな。