BONNOU THEATER

ツイッターやってます(@bonkurabrain)。煩悩を上映する場。連絡先:tattoome.bt@gmail.com

民衆は叫び続ける!!~クレーム解放区③~

現在私が住む石川県は県知事選の真っ只中である。一体誰が当選するのか全く予測がつかない。県民の持つ1票が文字通り結果に直結しているのだ。まさしく今こそ県民は声を上げるべきだ!

 

「民衆たちの声」を聞ける身近な場所、それはショッピングモールの「お客様の声」コーナーだ!そこに貼り出されたクレームの数々、要望 a.k.a 無茶振りは私たちの気持ちを熱くさせ、共に声を上げたいと勇気を与えてくれる!!

今日はしばらく更新していなかったクレームを紹介する!

是非これまでに紹介したクレームたちとあわせて楽しんでいただきたい。

 

jzzzn.hatenablog.com

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「休憩する椅子」

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このお店(アピタ)は老人しか集まらないという特徴がある。どこを見ても「老い」という概念が徘徊しているこの建物の中で安息できる場所を探し求める人々がいる。

コロナ禍でベンチが減っていく現実は老人たちにとってかなり苛酷なものとなっているのだろう。ただ休憩が必要なほどの見どころはないようにも思うのだが…。

「ジロっと見る店員」

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これはクレームあるある。なぜかみんな挨拶を欲している。そんなに店員に挨拶をしてほしいものなのか。やはりこのコロナ禍、人のぬくもりが欲しいのだろうか。たとえば目が合って「いらっしゃいませ!」と言われたら「おう!きたぞ!(スマイル)」とか返答するのだろうか。

 

「きづつきした、かたずけない人々」

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めちゃくちゃ気になってしまう。こういう細かい日本語の間違い。「カゴをかたずけず」「返事にきづつきした」人たち。

一つ目は「りかい できません」と書かれていたり怪文書感がすごい。バカにした返事というのも具体的にどんな対応をされたのかもわからないし、早口で対応されたことに怒っているのか?と思ってしまう。

そしてもう一方のクレームに注目してほしい。そもそも文章が難解なのだがこう書かれている。

「従業員で黒い服の『名札』が長さん。買物後のカゴもかたずけず2Fにあがって行った。従業員のしつけが必要です。最低です。」

なかなかのキレっぷりだ。おそらく「長」という名前の従業員にブチギレている。しつけが必要!最低!最後に畳みかけるように鬱憤をぶつけている。ここまでお客様に不快な思いをさせたのなら長は即刻指導してもらうべきである!!許さねえぞ長!クビだクビ!!!なあ店長さんよお!!!

店よりの回答

「ご指摘の従業員ですが、確認したところ該当者がいませんでした」

…。

お客様が見た「長」とは一体何者だったのだろうか…。

このお客様は一体何にキレていたというんだ…。

「長、許さねえ!投書してやる!」という思いのために注いだ時間とエネルギーは…。

以前も梅屋という店を探して3年間このショッピングモールを彷徨っていた帰還兵のようなクレームがあったことを思い出す。

この人も「何か」をこのショッピングモールで見たのかもしれない。

(あまり大きな声では言えないが「店『長』」という名札を見たのではないのか…)

 

「ライスは家にたくさんある」

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食品を売っている店舗で販売されているカレーに文句があるようだ。ルーだけを売れとな。ルーだけを売って欲しい理由、「ライスは家にたくさんある」。…だからどうしたんだ。それはよござんしたね!!!!と言い放ちたくなる。そのたくさん家にあるライスを大事にしながらライス付きのカレーを食い続けろ!!!あと、「ライス」ってなんだよ。「米」でいいだろ。クレームが「カレーライス」に引っ張られすぎ!

 

「老人老人老人!」

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老人しかこのショッピングセンターにいないことを他の人も証言してくれている!素晴らしい!そうだそうだ!!言ったれ言ったれ!!ただ気になることがいくつかある。そもそも若い世代が来たがるような店ではないんだよ。そしてこの字。あなたも若い世代ではないだろ!あんたも老人だろう!!!!!俺には分かる!!!

 

「新提案ショッピングカートのサブスク」

今回の最後はこれ。

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もはやこれはクレームというか持って帰ったやつに言え。というかなぜあんたはカートを「アパート」まで持って帰り私物化している人間が「2〜3人」いることを知っているんだ?あんたも相当な人間だな。そんなに他人がカートを使っていることが気になるのか?それで家までついて行っちゃったのか?

そんな人々に新たな事業の提案をしてくれている。「ショッピングカートのサブスク」。

これはクレームから生まれたダイヤの原石ではないのか。

理解力が乏しくなった老人たちに月1000円で家までカートを持って帰っていいよ!と生活のお助けを提案するホスピタリティに満ちた新しいビジネスモデル!!

今すぐ『令和の虎』で提案して資金を出してもらうしかない!

あと最後の一言はもはや店ではなくカートを私物化しているクライアントたちへの呼びかけだ!!!

 

 

クレームは終わらない。

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一つのクレームが消えてはまた新たなクレームが生まれる。

クレームは輪廻転生である。

人とは不思議なもので、政治など漠然と大きな存在に批判をする姿はあまり見られないが、街のスーパーとかになるとめちゃくちゃ些細なことでも言いたいことが山積みになるらしい。そして吐き出されたクレームには人間の本質が隠れているように感じる。

まだまだクレームをウォッチする価値がありそうだ。

また更新をお楽しみに!