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最近は子育てもあってか、映画を見る気力が全然沸かない。
アマプラとかにも加入しているが、もう全く見ておらずで本当にもったいないことをしているなあと思う。「2時間の映画を見るぞ!」という気持ちにもっていくことがもうしんどい。
「せっかく在宅ワークになったからここぞとばかりに映画を見るぞ!」と最近も意気込んでいたが、子供が昼寝しているときは少しでもこっちも休みたいし、夜はもうのんびり静かに過ごしたいという思いが勝ってしまう。。。
そんな中最近ツイッターで見かけたのが我らが巨匠高橋洋氏の以下のツイート
昨年バウムちゃんねる映画祭2に出品したホラー短編『夢の丘』がアップされました!
— 高橋洋 (@sodomunoichi) 2020年4月16日
家から望む奇妙な丘に理沙は幼い頃から魅入られ、異界との交感を試みようとしていた。姉のかおりは理沙の夫と共謀して妹を毒殺するが…。監督:高橋洋 出演:葛堂里奈、大田恵里圭、高木公佑https://t.co/7SCneFP0Wu
「お!短編!これならサクッと見れるかも!」ということで鑑賞した。そしてこれがやばかった。
高橋洋は言わずと知れたホラーの巨匠。
『女優霊』『リング』の脚本をつくり、監督作としては『旧支配者のキャロル』『霊的ボリシェヴィキ』など。ジャパニーズ・ホラーと言ったらこの人だろう。というか右に出る人いんのか?というレベル。
一番最近劇場で見た高橋洋が関わった作品は、昨年のカナザワ映画祭で見た『インフェルノ 蹂躙』だったな。これがまたエロいし怖いしで最高だった。もう一度見たい。
ちなみに少し前に自宅で『霊的ボリシェヴィキ』を見たのだが、その日の晩ガッツリうなされて家族から心配されるということが起きた。
spiritualbolshevik.wixsite.com
てなわけで昨晩一人で『夢の丘』を鑑賞。
この映画、劇団?「バウムアンドクーヘン」とのコラボ企画のようで、昨年の「バウムちゃんねる映画祭」というもので上映されたものらしい。
とりあえず、12分でとても見やすいのだが、密度がすごい。昨夜は雨だったこともあり怖さ倍増。
ある夫婦の物語で、妻が夫に毒殺されるところから映画が始まるのだが、その妻は家から見える丘に魅了され、異界との交感を試みていた(というかあの家のロケーションやばすぎないか。よく見つけてきたな…。)。妻が死んだところに共犯の妻の姉もやって来るのだがそこからおかしな現象が起き始める…という内容。
「妹は別の何かになってしまった」という言葉が耳にずっと残る。
高橋洋が描く「人間の悪意の間に佇む(霊的な)何か」みたいな描写はすごいな。登場人物の顔を見ているだけでめちゃくちゃ怖い。また、私はこの映画をテレビモニターで鑑賞したのだが、その画像の粗さが相まって怖さが倍増だった(これは計算した上での画質なのか?)。途中、義姉のことを夫が疑うシーンがあるのだが、そのときの義姉の表情は本当にちびるレベルだった。どうやったらこんな表情ができるんだ…。
このシーンのあと、物語の中でキーワードとなる「目隠しをしながら回転する」ということを夫が試すシーンがあるのだが、最恐顔面シーンのあとだとすごく間抜けな感じがして、その落差もすごく効果的だ。
人が人を殺めようとする中に「何か」がこそっと潜んでいて、それが死をトリガーにして暴発し、一体誰が取り憑かれているのか(いたのか)さえあやふやになっていく感じがとてもよかった。そして、夢の丘には「何か」がいる。
静岡には夢の丘墓園というものもあるのか。
あの家が一体どこにあるのかめちゃくちゃ気になる。
参加した高橋洋監督『夢の丘』アップされています。
— 別府裕美子 (@ymkvepp) 2020年4月17日
怖いことに関する高橋さんの引き出しの多さ、凄かったです。ロケ場所の家も墓地も大変明るい所でしたが(明るい墓地ってあるんです)、その明るさを全く感じさせない怖い映画ができました。 https://t.co/3ztPPtIPMC
あ…明るい墓地とは…。
このコロナ禍、ちょっとのスキマ時間で恐怖体験できるし何回でも繰り返して見れるので、四の五の言わずにみんな見てくれ!震えてくれ!