街の中華をディグれ!『道(a.k.a 未知)の中華』〜カナザワ映画祭2019番外編2〜
カナザワ映画祭2019の期間中、一番困ったのは食事だった。まず名古屋駅は人が多すぎる。川崎に長いこと暮らしていて、ひとごみなんて当たり前だったが、金沢に引っ越してきてからは人がいない心地よさに慣れてしまったため、名古屋駅のごった返しかたは頭がクラクラした。
お昼時になると、どの店ももう人人人。
まず、そもそもなのだが、名古屋名物は食べる価値あるのかという問いが私の中にはある。何というか、金沢だったら魚介!広島だったら牡蠣!レモン!大阪だったら粉もん!名古屋なら、、、味噌カツ!!!!名古屋だけ他とは違くねーか?
台湾ラーメン!!!手羽先!!!!!あんかけナポリタン!!!!!!!!!名古屋名物って、自然発生的に生まれたものっていうより、どうしても人工的なイロモノ感があるんだよな。味噌カツ食べるならトンカツ食べに行きます…ってなるんだよな。
続きを読むカナザワ映画祭2019『田舎ホラー超大全科』参加レポートその2(5月1日)
前回(カナザワ映画祭2019『田舎ホラー超大全科』参加レポート(4月30日) - BONNOU THEATER)に引き続き、今回は5月1日のレポート。
4月30日は全て見終わったあと、「ファッキャ」ことファーストキャビンで夜を過ごし(ファーストキャビンに宿泊してみたら墓守になった~カナザワ映画祭2019番外編~ - BONNOU THEATER)気付けば1人寂しく新たな時代「令和」を迎えていた。「平成」の最後は『新日本暴行暗黒史 復讐鬼』で終えることができた。
「令和」一発目は…。
『暴れん坊村長』
(原題:TRAPPED)
こちらは、2016年のカナザワ映画祭の田舎ホラーオールナイトでも上映された(田舎ホラー大全科第二集 - カナザワ映画祭2016|かなざわ映画の会)。この時も深夜に関わらず場内は大盛り上がりだった。本当は前にも見ているため、今回は見逃す予定だったが、キャンセルが出たとのことでギリギリになって急遽追加購入したのだ。
さて、内容は、よくいる何も考えていなそうな大学生たちがわざわざ田舎に遊びに行き、キチガイ村長に襲われるというシンプルかつ激アツな内容だ。この村長、かなりのキチガイで、外で女とおっぱじめようとしていたら、それを見ていた餓鬼を見つけては早速殺しにかかろうと山中を駆けずり回る。村長を怒らせた奴にはコールタールぶっかけの刑!!!仲間の大学生も次々に殺害!警察は無能!地下では密造酒の大量生産!法なんてどこにも届かない!最後は大爆発!お決まりすぎる展開に思わず感嘆の声が漏れる。そして締めは謎にシリアスな終わり方。
カナザワ映画祭『暴れん坊村長』のすごかったところ。
— じぇおふきん (@zaigen222) 2016年9月21日
・村長の抹殺をしがない大学生に託す住民
・アンテナの刺さる角度
・村長に斧で襲われてる主人公を眺めるだけで助けようともしない住民(銃所持)
・デイブの扱い
・家一軒吹き飛ばす量のアルコールを保存してる地下室
・シリアスエンド
ヘンリー・シルヴァの映画は本当にハズレがない…。令和一発目になんて縁起のいいものを観れたんだ…。
続きを読むファーストキャビンに宿泊してみたら墓守になった~カナザワ映画祭2019番外編~
前回の記事の番外編(カナザワ映画祭2019『田舎ホラー超大全科』参加レポート(4月30日) - BONNOU THEATER)として、人生で初めてカプセルホテルに泊まってみた話。
私は環境が変わってしまうとあまり熟睡できないタイプである。そのため、自分の睡眠の質などはとても重要視していて、これまでは普通のビジネスホテルで最低限の睡眠は確保してきた(ホテルに泊まることはそれ自体が非日常であるため大好き)。しかし、今回は予算の関係もあり、カプセルホテルをチョイスするという結果に。しかし、最近はファーストキャビンなど、カプセルホテルとしては質の高いものが増えてきていると聞いていたため、迷わずこちらをチョイス。
これがファーストキャビンのコンセプト。
金沢にも少し前にファーストキャビンができ、一度だけフロントまで行ってみたが、とても品格がある雰囲気だったため、もともと印象はよかった。
私が抱くカプセルホテルのイメージは以下のようなもの。
これはこれで、サイヤ人の乗ってたポッドみたいで憧れはある。
続きを読むカナザワ映画祭2019『田舎ホラー超大全科』参加レポート(4月30日)
今年もこの時がやってきた。
私が愛してやまない「カナザワ映画祭」。全く知らない土地金沢に引っ越してきた私に最高の娯楽を与えてくれたイベントである。これまでいくつかのレポートを書いているのでそちらもよければ読んでほしい。
jzzzn.hatenablog.comjzzzn.hatenablog.com
今回は名古屋シネマスコーレにて『田舎ホラー超大全科』というテーマ。
タイトルだけでもう惹かれますな。
今回の大型連休、私は開催2日目の4月30日から、5月2日までの参加。
鑑賞は9本、トークは2本。
今回は高速バスを使って金沢から名古屋へ朝から移動。(何日か後にこの路線で人が轢かれててビビった)
ドライブレコーダーが「事故の瞬間」を撮影 高速バスが歩行者はねる 愛知・名古屋駅前(中京テレビNEWS) - Yahoo!ニュース
イモータンジョーを携えて名古屋、カナザワ映画祭へ
— BONNOU THEATER (@bonkurabrain) 2019年4月29日
平成から令和へ跨ぐ pic.twitter.com/gLoOuPS8MW
イモータン・ジョー(MAD SCULPTURES)と共に。
MAD SCULPTURESさんもインスタにあげてくださって嬉しかった。
続きを読む感動ポルノ?ふざけんな。『聲の形』
この間実家に帰ってダラダラしていると、テレビの録画リストの中に『聾の形』という映画が入っているのを発見した。そういえば昨年地上波だかで放送するとかなんとかで話題になっていたことを思い出したので、見てみることにした。ちなみに原作は読んでいない。
あらすじをざっと書いておく。もっと気になるやつはウィキを見るべし。
主人公石田が小学校時代に転校してきた西宮は先天性の障害によって耳が聞こえない女の子。石田は気になるという思いから、ちょっかいをかけるようになり、最初は優しかったクラスメイトもだんだんと西宮を煙たがるようになり、次第にいじめへと発展していく。西宮の補聴器を奪い取っては投げたり壊したりしていた石田だが、ある日、いつもと同じように耳から補聴器を奪い取ったところ、引っかかってしまい、西宮は耳から出血をしてしまう。そこから、いろいろと話が展開し、西宮は転校、石田は逆にいじめの対象となってしまう。そこから月日は過ぎ、高校生となった石田は自殺を試みるが、結局はできなかった。そこで、昔いじめていた西宮に会いに行く…。
こんな内容。
一言で言うと、とんでもなく酷い。
続きを読む川崎の「リアル」と「リアル」の先にあるもの〜漢 a.k.a GAMI『ヒップホップ・ドリーム』〜
中学校の頃から、文化祭で同級生がケツメイシを歌っていたり、学校にとあるラッパーがやってきて、運命的な出会いをするということもあった。昔からヒップホップに対して興味があった。高校生になるタイミングで神奈川県川崎市、もっと言うとその中でも「ディープサウス」と勝手に私が呼んでいる地域に家族で移住した。親の転勤が多かった私には心から分かり合える友人もいない、自分の地元もない、民族的なアイデンティティの崩壊もあり、鬱屈した人生を送っていた。その頃、周りにはラッパーの先輩がいたり、中学校のときに出会ったラッパーとの再会もあって、ジャパニーズヒップホップにドハマりしていく。入口はキングギドラとブッダブランドだった。ギドラのアルバム『空からの力』とブッダの『人間発電所』にはとてつもない衝撃を受けた。更には、一時期は私もラッパーになりたいと思っていた。高校生の頃から横浜のLAFAYETTEやChop’n Rollに通い、貧乏高校生なりに頑張ってNITRAIDなどの服を着ていた。
続きを読む金沢飯について語らせろ<中華料理 梅梅>
『牯嶺街少年殺害事件』は何度でも見返したい作品だ(ただ『恐怖分子』の方が好きかもしれないが…)。
この映画では、透明なガラスの茶器に入れたお茶を飲んでいるシーンが良く出てくる。うちの妻はその茶器が欲しいと探し回っているが、なかなか見つからない。そもそも台湾でもあまり取扱いがない説もある。
中国文化には無限大の魅力がある。
もっと言うと、中東からシルクロードを渡ってきたスパイス文化、それをさらに独自の文化と環境から深めた中華料理には更なる魅力があると思っている。
つまるところスパイスがめちゃくちゃ好き。
金沢にやってきて4年程になるが、金沢でスパイスを扱ったうまいカレー屋や中東料理、中華料理には出会ったことがなかった(まあもっぱら寿司とか海産物を食べまくっていたというのもあるけど…)。そんな中、1年ほど前から、いい雰囲気だなと思っていた中華料理屋があり、つい先日行くことができた。それがまあ大当たりだったから、金沢に来て海産物以外も食べたいという人もいるかもしれないし、誰も興味ないかもしれないし、なんのマージンも発生しないけど、ただ紹介しておきたい。
その名も『梅梅(メイメイ)』
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