BONNOU THEATER

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カナザワ映画祭2016 ~今禁断の扉(肛門)が開かれる…『ウォーターパワー』~

 

これまでは、カナザワ映画祭『マッドマックス 怒りのデスロード』、『It is Fine! EVERYTING IS FINE.』、『ロッキーホラーショー』と感想を書かせてもらった。

カナザワ映画祭で見た映画の感想を語るのなら、今年で終わりのカナザワ映画祭の中でも屈指の怪作、いや超傑作『ウォーターパワー』は避けて通ることはできないだろう…。

 

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『ウォーターパワー』日本語に訳すなら、『水の力』…。

いや、『パワー・オブ・ウォーター』ではないので、『水力』と訳すのがベストなのか…。

 

 

あらすじ

どのような映画か聞かれると鑑賞した人間に聞くと全員が口をそろえて『浣腸映画』と答えるだろう。

日常に辟易としていた主人公が(隣の家に住む美女を望遠鏡で覗く変態野郎)、風俗に行って一発抜いてもらった後、スペシャル・コースの存在を知り、見学に行ったところ医者に扮した客が嬢に浣腸をかましているところを目の当たりにする。見学していた主人公はその光景を目の当たりにしながら絶頂を迎えるという新たな性癖の目覚めを体験する。

そこから主人公は浣腸にドハマりしていくのだが、最終的には浣腸で乱れた社会、乱れた性を正しはじめることを決意する。世直しをはじめるのだ!!

主人公はなぜか浣腸をする前にはその相手をレイプするのだが、体内に溜まった悪いものを、浣腸を使ってすべて出すことによって浄化をしていくという謎のレイプ正当化を行うのである…!!

つまり、いろんな角度からこの映画を語ろうとしてももう『浣腸』からしか語ることはできないのだ

 

浣腸は、我々に取っても非常に馴染み深い。

小さい頃は誰しもが手を組み、人差し指を伸ばして「カンチョー!」と叫びながら他人のお尻に突撃をしたことだろう。

なぜ浣腸は僕たちをそこまで魅了するのだろうか。

 

僕は、『ウォーターパワー』の魅力をたっぷりと伝えるためにまずは浣腸の歴史をディグる必要があると思い立ったのである。

 

浣腸の歴史

『ウォーターパワー』の見どころは浣腸だけではない。

なんかよくわからないけど、無駄に名言が連発するところだ。

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これは、風俗で医者に扮した男性(※主人公ではない)がプレイ中口にする名言である。

「浣腸と人類は切っても切り離せない」

………。ふむ。

確かにその通りかもしれない。

僕もストレスや起床時間などが変わると一気に便秘になる人間なので、高校受験は『イチジク浣腸』で乗り切ったと言っても過言ではない。

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皆も経験があるはずだ…。そう信じたい。

受験期…冬の寒い日に体内に冷たい薬液が注入される感じ…。

猛烈に襲ってくる腹痛…しばらく我慢しないと意味がないと言ってくる母親…迎える限界…。

この映画を見ているとそういった懐かしい思い出がフラッシュバックしてきた。

 

話がそれたが、浣腸の歴史について調べてみても意外と出てこない。

本当は文献などから引用したいのだが、そういった論文などもあまりない様子。

不本意ながらインターネットの記事から引用していくことに。

その中でも見つけたのがこのような情報だった。

 ほほう。これはなかなか信頼できる情報かもしれない。

それにしても古代エジプトからだとは…。

しかし、こんな鳥を見て「ひらめいた…!」となった古代エジプト人どうなってるんだよとも思ったりするが。。

 

さらに調べるとこんなサイトも。

thebenpi.com

 

医療行為としての浣腸の起源は、紀元前1500年ごろの古代エジプトにまで遡れるといわれています。その後、浣腸は古代エジプトから古代ギリシャに伝わり、世界中に広まっていきます。
日本に浣腸が伝来したのは、海外の文化が伝わるようになった戦国時代ごろのことで、江戸時代ごろには医療行為として医師によって行われていたという記録があります。

 

やはり古代エジプトが起源なのか。やはり人類の歴史と切っては切り離せないではないか…!! 

しかし、やはりその起源は医療行為。

つまり、排泄のための器官がどこかのタイミングで性器へと変わっていったということだ。

では、どこからその医療行為がその枠組みを超え、性的嗜好へと変貌を遂げたのだろうか。

 

ヒトは水から生まれ水へと還るのか

このような本がある。 

お尻とその穴の文化史

お尻とその穴の文化史

 

タイトルからしてかなり惹き付けてくるものがある。この記事を書こうと思い立ってから発見したので、僕の手元にはない(注文済)。

この本の内容に触れたホームページを見つけたので今はそちらを参照したい。

やっぱり尻が好き「お尻とその穴の文化史」: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

浣腸と洗浄剤は、肉体と魂を洗浄すると信じられてきたそうな。

まさしくこの映画の主人公の主張そのもの!!!

アヌスとお尻は、想像力のあまりない人間にとってすら魅力的な場所であり、すこし大胆な人間にとっては、あたらしい喜びを与えてくれる謎めいた穴であり、さらに大胆な人間にとっては、タブーを破ることでなおさら刺激的になる性の香辛料なのである。

!!!!!!!

秘められたものほど魅力を感じる…。

確かに自分で自分の尻の穴を見る機会はそうそうない。

動物は、自分にはない、もしくは自分では確認することのできないものにこそ性的好奇心を刺激されるのかもしれない。

つまりこれは本能なのだろう。

ヒトは、水から生まれ、水へ還ろうとするのかもしれない…。

 

そして、ウィキペディアで「浣腸プレイ」で検索をかけてみたところ僕は驚愕した。

医療系プレイ - Wikipedia

なんなんだこの数…。

パートナーと行う場合は特に、パートナーの望む行為とずれがないのかを十分確認しておく必要がある。

あ、、、はい…。

バリエーションについてもかなり詳しく載っている。

特に一番気になったのはこれ。

浣腸バトル
2人に浣腸液を挿入して、排便を長く我慢できた方が勝ち。

ネーミング…。

さらに、そしてこの項目の関連作品の一番上には『ウォーターパワー』と書かれている!

 

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 もう本当にこの言葉通りである。

 

さらに浣腸は安易に行うと相手を怪我させてしまったり、迷惑防止条例違反にひっかかったり、医師法違反になることもあるそうな。

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 本当にその通りだ…。

 

このように見ていくと、何やら主人公の主張が理に適っているように感じてしまう。

 

やはり、浣腸は我々人類とは切っても切れない関係にあるのだろう。

コーヒー浣腸なんてのも流行ってたし、ウォシュレット浣腸なんてやってる人多いんじゃないかな?

 

そして、何より驚いたのはこの映画を見に来ている人の数!!

カナザワ映画祭オールタイムベスト1位ということはもちろんあるのだが、女性が多かったことにとても驚いた。

この映画、全編無修正だったのでいろいろと丸見えだったのだが、それを見ながら隣で女性が笑っていて僕の胸も少し高鳴ってしまった。。

 

この映画を見て、読書好きの知り合いが言っていた言葉を思い出した。

 「小説は、自分が経験することはない、たくさんの人の人生を知ることができる。だからこそ豊かになれるし、そこに読む意味があるんだ。」

映画も同じで、自分1人では経験できない人生を映画を通して体験するのであろう。だからこそ、人生に影響を与えたり、狂わせるものに出会うのである。

 

そしてこの『ウォーターパワー』では完全に人生観を狂わされたと感じている。

 

さあ!みんなで世直しだ!!!

 

 

 

 

 

 

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